型紙|Pattern




オーダーシャツで培った実績に裏付けられたパターンは、 着る人のスタイルやシルエットを美しく引き立てます。
衿やカフスといったロールを必要とする箇所は表地と裏地のサイズを変える(裏地に控えをとる)ことで 自然とロールし首元や手首などの体になじむように、また、ネクタイを締めた際には衿羽根の収まりが良いように設計しました。 
その他にも、ジャケットから見えるカフスの先がジャケットの袖口と平行に見えるようにカーブカフスのパターンを使用したり、 シャツの袖脇部分がジャケットの中でダボつないようにアームホールの位置を高めに設計。
着用したときのシャツのシルエットだけでなく、ジャケットを着たときにジャケットのシルエットが損なわれないようにまで考慮しています。

オフセット
カーブカフス
袖付け
袖口タック


オフセット:衿・カフスは裏地に控えをとることで自然とロールするように(体になじむように)設計されています。

カーブカフスジャケットの袖口(傾斜)を分析し、袖口から覗くカフスが平行に見えるようにカーブさせています。

袖付け袖山を高い位置にして袖幅を狭くさせることで斜線部分がカットされ、オフセット・スリーブと同様の効果がえられるようにしています。

袖口タックタックを3個所でバランスよく取ることで綺麗な袖落ちするようになっています。




縫製|Sewing




縫製においても脇の縫い目が体にあたって痛くないように(チクチクしないように)3mm幅の本縫い仕様で体のアタリを柔らかく、 また運針も細かくなり過ぎずに程良いエレガントさがある21針(3cm間の縫い目の針数が21針)にしています。 
前身と後身が割けていかないようにする補強に脇裾にピースを付けています



ボタン|Accessory




一般的にはポリボタンより貝ボタンが良いとされています。西条シャツでは高瀬貝を使ったボタンを使用しております。



さらにひと工夫




着用する際に一番ストレスがかかる襟のボタン留めには、ボタンをひと回り小さいボタンにして更にボタン付けの方法を根巻き付け(ボタンを少し浮かせる付け方) にすることでボタンを留めやすくしています。 
カフスは衿と同じように小さいボタンでは反対に留めにくくなるため通常サイズのボタンにしていますが、 ボタンの付け方は襟と同じボタンを少し浮かせる根巻き付けでボタンを付けてる工夫をしています。